私の平家物語

平家物語への私見である

私の平家物語

最近、読み返して見て、若い頃の感じていたイメージとはだいぶ違うのではないかと思った。滅びの文学と思っていたが、死の文学の裏に永遠の命と言うものが隠れていると思ったのである。それが解ってくると安心して読めるようになったのである。
平家滅亡の哀しさ、しかしそれは実在するものとしての哀傷ではなく、ただ悲劇が演じられているに過ぎないと。つまり映画でも鑑賞する気分で余裕を持って眺めているのである。これはやはり年の功であろう、若い頃では見られなかった心の余裕である。



にほんブログ村