私の平家物語

平家物語への私見である

仏御前

ある日、粗末な庵に誰かが訪ねてくる。竹の網戸を開けると仏御前であった。
尼の姿になっていたので祇王は驚く。自分を奈落の底へ突き落した本人であったから許せないわけだが、祇王は相手を責めることなく、許すのである。
祇王の心の広さ、優しさは胸を打つものがある。